染色技法

1注 染Chuusen
注染は、1反(約11m)の生地を畳みながら防染糊を型付けしていき、染料を上から注ぎ込んでバキュームで吸い込んで下まで染料を透して染め上げる伝統的な染色技法です。注染独特のやわらかな風合いの染め上がりは、薄手でやさしい綿布の素材とあいまって、手ぬぐいや浴衣として今でも愛されています。

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注染
2顔料捺染Ganryou nasen
顔料とは、着色に用いる粉末で水や油に不溶の物の総称をさしますが、街中に数多くある宣伝幟を中心に現在では顔料の中でも石油系原料を使って合成した「有機顔料」が広く用いられております。
顔料を用いたスクリーン手捺染です。
顔料捺染
3反応染料捺染Hannousenryou nasen
反応染料引染:反応性染料は水に溶け、セルロース系繊維に吸収され、アルカリ剤によって化学反応を起こして染着します。色相の範囲が広く、鮮明な色に染まり堅牢度も高いため植物性の染料として良く使用されています。
反応染料捺染
4昇華転写Shoukatensha
インクを気化させ繊維に直接浸透させる特殊なプリント方法です。
インクが生地に浸透するため表面の風合いが柔らかく、またデータを直接転写紙にプリントするため、色数が何色でも料金が一切変わりません。
但し、プリントできる素材は、ポリエステルのみになります。
昇華転写捺染
5反応染料引染Hannou senryou hikizome
反応染料を用い、アルカリ固着によって染色する染色法です。
まず、生地を張手と伸子で引っ張り、筒引で糊置きした後、刷毛で染め上げます。
横断幕、大漁旗、相撲幟など、大きめの印染製品を染めるのに適しています。
反応染料引染